受験

東北大学工学部に現役合格した戦略的勉強法② 英語の対策

今回は、ぼくがセンター試験で190点、二次試験でも7割を超え、圧倒的得点源だった英語の勉強で意識していたことを書きたいと思います。

注意
これは僕が受験した2017年度の入試の体験をもとに書いています.
どんどん出題傾向等も変わっていると思いますので,現在のものと必ず比較して活用してもらえると幸いです.

前回の勉強法の記事はこちらから

東北大の英語にオススメな参考書

ぼくは参考書についてはあまり詳しくなかったので、何冊もおすすめすることはできませんが、これは買ってよかった!
という教材が一冊あるのでまず初めにご紹介したいと思います。

DUO

東北大に限らずですが、本当にオススメできる単語帳です。
DUOは例文の中に覚えるべき単語や表現が詰まっていて、これだけで単語と熟語を一緒に覚えることができます。表現もとても実用的で
「この熟語はこの場面で使うのか」というのがよくわかります。熟語って例文がないとどうやって使えばいいのかわからないことって多いんですよね。


しかし、ぼくがDUOが本当の力を手に入れたのはCDを手に入れてからでした。

ぼくは通学中ずっと聴きながら登校していたのですが、この効果が凄まじく、ぼくの英語力を爆上げしたのは間違いありません。

苦手だったセンターのリスニング問題で40点を切ることはなくなったし、

なによりもすごいのが、英作文で欲しい表現がすぐ頭の中に浮かんでくることです。

前までは、かなり時間をかけて考えてひねり出していたものが、DUOのおかげで、まるで機械のように、瞬間的に簡潔な表現でかけるようになりました。

こうなると、英作文の得点が上がる上に、考える時間も減らせるので、他の問題や見直しにかけれる時間も増えます。

DUOは単語帳としてはカバーしきれない部分がありますが、リスニングやライティング力などあらゆる面で英語の力を底上げしてくれるので、今からでもぜひDUOで対策してみてください。

単語は一番大切な要素だけど、そこまで詰め込まなくてもいい

確かに単語は受験英語において最も重要なポイントです。

ただ、東北大の英語は私大のようなマニアックな語彙はそれほど出てきません。

強いて挙げれば、長文の最初の問題である、文中の単語の意味を答える問題ですが、この問題もカバーすべきある程度の語彙と読解力があれば、推測して十分答えられるのでこの問題だけのためにわざわざ難しい語彙を覚えるのはコスパが悪いです。
時間が余ってる人以外は、別の勉強をすることをおすすめします。

カバーすべき単語の目安として、ぼくが入試までに覚えたのはシステム英単語帳の第3章までです。

もう一つハイレベルな単語が詰まっている4章もあったのですが、東北大の英語なら3章までで(語彙的には)問題なく解くことができたので、シス単を使っている人は3章までで十分です。

シス単以外の単語帳を使っている人も一度本屋さんに行ってシス単の3章に目を通してみてください。

だいたいわかれば、十分単語は身についているので、安心して実際の問題に取り組んだり、上で紹介したDUOをやってみてください。

覚え方(シス単を例に挙げます)

  • 章の品詞ごとに区切る章ごとだと一度に覚える量が多すぎるという人はもっと小さく区切って一度に覚える範囲を決めてください。
  • 一回全て見て、わからないものにチェック
    区切りを決めたら、その中で単語を見た瞬間に意味がパッと出てこないものに印をつけます。
    最初から意味がわかるものはもうやらなくて良いです。
    単語帳の初めて開いたページですぐ意味がわかるものは本当に身についているものなので、自信を持って飛ばしましょう。
  • 二周目以降
    二周目以降に残ったのが取り組むべき苦手な単語です。
    どんな手を使ってでも覚えてください。人によって覚えやすいやり方があると思いますが、オススメは読みながら何度も眺めることです。赤シートで意味を隠して何周もしましょう。記憶って何かと関連付けながら覚えると定着が良くなるので、読みながら覚えて文字と音をセットで覚えるようにしましょう。この時、間違った発音だとセンター試験の発音問題に響く可能性があるので、発音記号をある程度習得しておくといいと思います。

     

    チェックが多いものほど、定着が悪いというのが視覚的に捉えやすくなっていきます。

    ある程度回数を重ねると、チェックが多い定着が死ぬほど悪い単語が出てくると思います。

    そういう単語は実際に書いてみたりして、さらに関連付けを増やしてみてください。

    余談ですが、単語を覚えるのは机の上で本腰を入れてやる時ではなく、通学中や移動教室の移動中など隙間時間を使ってやってください。

    単語はどこでもできますが、数学の文章問題は集中しないとできないので、集中できる時間は他の勉強に使った方が有意義です。

長文

とにかくいろんなジャンルの文章を読む

  • 先生にもらう
    現役生の特権である「先生がいる」という強みを生かさないのはもったいないです。
    ある程度信頼できる先生がいるなら、ぜひ頼んで問題をもらいましょう。
    その後の添削もお願いしておくと、力がさらにつくと思います。
  • 私大などの問題にも取り組んでみる
    東北大の英語の問題のジャンルは幅広いです。
    私大のバラエティに富んだ問題を解くのも英語の力を伸ばすのにはとても有効です。
  • ニュースや新聞にも目を通しておく
    英語の文章自体が難しくても、そのテーマについて日本語で知識を事前に得ていたら理解がかなりスムーズになります。

受験生は忙しいですが、今ならニュースアプリなどもあるのでテクノロジーや時事について情報を得ておくことをお勧めします。

単語と慣れが大事

  • 単語は筋トレと基礎練
    部活で地味な筋トレをしないとどんなスポーツでも上手くならないように、英語は単語を固めないと読めるようにはなりません。
    地味で時間がかかりますが、隙間時間に少しずつでも着実に語彙を増やしてください。
    絶対に、あなたの力になってくれます。
  • 読解が実践形式
    単語をある程度完成させたら、いよいよ練習試合ともいうべき、実際の問題にチャレンジしましょう。単語が分かれば読めるし、読めれば解答欄が埋まっていきます。
    あとは、戦略的な読み方と答案の書き方をたくさん文章を読んで問題を解いて、体で身につけていきましょう。

採点は第三者にお願いしよう

  • 先生にお願いする
    自分で採点するのは、主観が入るのでお勧めできませんし、なんだか自信を持って採点しにくいですよね。
    そいういう時も、せっかくですし、先生にお願いしましょう。
    きっと、喜んで引き受けてくれます。

丸付けの時間も減るし、添削もしてもらえて一石二鳥です。

問いに正確に答える

入試の問題は、自分がしっかりと読めていることをアピールしなければなりません。
そして、アピールできるのは答案用紙のみです。

なので、問題には誰がみてもわかるように正確に答えなくてはなりません。
ポイントは
「何を問われているのか?」をよく考えることです。
問題文の中で「〜はどのようなことを表していますか?」に対して
「〜だから。」という答え方は不適当ですよね。

「〜ということ。」としっかり書いて無駄な減点を防いでください。

問題のパターンはある程度決まっているので、この問題形式にはこういう答え方、という決まりを自分で持っておくとスムーズに回答の中身の部分に集中して時間を使えます。

英作文 和文英訳

後半の英作文と和文英訳はこれに尽きます。

DUOが有能すぎる

DUOの良さは上で散々語ったので、ここでは多くを語りません。

言いたいことがはっきり出てくる

単語も一緒に記憶していることで、スペルミスによる減点もかなり防げる

英作文においては最強の参考書なので、ぜひ購入を検討してみてください。

自分のテンプレートを作ろう

毎年、意見を述べるタイプの英作文問題が出されます。この時は事前に以下のような文章の形を準備して入試に臨みました。

  • 主張
  • There are two reasons for it.
  • First,~
  • Second,~
  • 再主張 therefore~

このようなテンプレートを作れば、主張とその理由を二つか三つ考えるだけでよく、構成に悩まず短時間で論理的な展開が出来ます。
時間も節約でき、きれいな文構造になるのでおすすめです。
日頃からこの形を練習しておくと英作文にかける時間が大幅に短縮できます。

過去問、本番の解き方

構成

問題は

  • 長文二題
  • 会話文の問題 英作文を含む
  • 和文英訳

試験時間は100分です。

時間配分としては

  • 長文30分ずつ
  • 残り20分ずつ

で解いていました。

全体は速読、下線部は精読

正直、全てを正確に読める受験生はなかなかいないと思います。
全体的な内容をいかに把握して、その内容を意識しながら、設問に答えていくのが大切です。

なので、大まかなところはセンター試験のようにざっと読んで大意把握程度にして、日本語に直して答えるような問題の下線部は一単語一ずつ丁寧に見ていって、訳出すべき構文はどこか、訳のもれがないかをチェックしながら解いていきましょう。

流れがわからなくても、一単語ずつ訳出していれば、部分点がもらえる可能性は十分にあるので、空欄で終えたり、適当に意訳してしまうよりは多少違和感のある文になっても英文に忠実な回答を作ってください。

最初に問題ざっと目を通す

本文に入る前に

  • 単語の意味問題
  • 並べ替え
  • 問題傾向の確認

この三つは試験が始まったら確認しておくと、問題を意識しながら読み進めることができると思います。

ただ、正誤問題などは事前に読んでしまうと間違った選択肢に引っ張られてしまうこともあるので、注意してください。

今日の独り言

いよいよ受験シーズン本番になってきて、受験生の皆さんは死ぬ思いで机に向かっていると思います。
今が頑張りどきなので、この一ヶ月踏ん張って勉強に励んでください。

ぼくは、この時期模試の評価も伸びなくて一番きつかった時期なので、
辛くてどうしようもなくなったら、恨みつらみをぼくのツイッター(@bottidaigaku)にDMでも送ってください。
ぼくのできる範囲で勉強の仕方や精神の保ち方の相談に乗ります。

もうちょっとです。
もうちょっとだけ頑張ってみてください。

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