こんにちは。さいどです。
ゴールデンウィークは何をしてお過ごしでしょうか?
旅行に行ったり、お家でのんびりたり、帰省したり…
いろいろだと思いますが、長い休みは、買ったはいいものの読んでいない所謂「積ん読本」を消化するのにはうってつけです。
電車の中で細切れの時間で読書をすると、
「あれ?前の話どんなんだったっけ?」
となったりしがちです。
まとまった時間でどっぷり本の世界に浸れる数少ないチャンスですよ〜
今回は、例に漏れずぼくが温めておいた積ん読本の中で、ゴールデンウィーク中に読みたい本を4冊ご紹介します。
この記事はある種自分への誓約でもあります。
ぼくが令和の初めに読みたい積ん読本4選
三島由紀夫 『金閣寺』
1冊目は三島由紀夫の金閣寺です。
この本は1950年に金閣寺が若僧によって放火された事件を題材に、その僧の人生を小説に起こしたものです。
買ったきっかけは、受験生の頃にセンター対策の問題で「金閣寺」の一部分が出題されていたことです。
ぼくはセンター国語が大嫌いかつ苦手で、他の問題の記憶はほぼぼくの脳から削除されています。
しかし、不思議とこの「金閣寺」の記憶はどの部分から出題されたかなど、はっきり覚えています。
今、三分の一ほど読んでいますが、金閣寺をはじめとする風景と登場人物の心情が美しい日本語で描写されています。きっと高校生のぼくもこの美しさに受験勉強で荒んだ心を打たれたんでしょうか。
例えば、
蚊帳は風を孕みかけては、風を漉して、不本意に揺れていた。だから吹き寄せられる蚊帳の形は、風の忠実な形ではなくて、風が頽れて、稜線をなくしていた。畳を笹の葉の様に擦る音は、蚊帳の裾が立てている音であった。しかし風が立てるのではない動きが蚊帳に伝わった。風よりも微細な動き、蚊帳全体に漣のようにひろがる動き、それが粗い布地をひきつらせ、内側から見た大きな蚊帳の一面を、不安の漲った湖のおもてのようにしていた。湖の上の遠い船の蹴立ててくる波の先達。あるいはすでにすぎさった船の余波の遠い反映……。
最後まで、この美しい言葉の世界に肩までどっぷり浸かります。
司馬遼太郎 『関ヶ原』
2冊目は司馬遼太郎の関ヶ原です。
これは、たまたま見かけた古本フェアのような催し物ふらっと入った時に買いました。
ぼくは歴史が割と好きで、その中でもベタベタに手垢が付いている年代ですが、戦国時代と幕末が大好きなんです。
一度均衡が崩れだし、変革の火が燃えれば、その勢いが各地へ飛び火し、日本が変わっていくあのスピード感。
そして、そのドラマのような展開を彩る豪華な戦国、幕末のヒーローたちの生き様たるや。
漢なら一度は憧れるもの。
幕末の新撰組の副長土方歳三を描いた「燃えよ剣」を読んだ時は、己の剣のみを信じ戦い抜く土方にしびれましたね。
この「関ヶ原」でも己の信じるもののために戦う漢たちの生き様をじっくり味わってやろうと思います。
沢木耕太郎 『深夜特急』
3冊目は沢木耕太郎の深夜特急です。
この本は著者の沢木耕太郎さんが乗合バスのみでユーラシア大陸を横断しようという壮大かつ無謀な実際の旅行を本にしたものです。
この本はなぜか一巻だけ小学校の時に学級文庫に置いてあって、小学生ながら読んでいた記憶があります。
それ以来、ずっと読みたいと思っていながら中高はほとんど本に触れない生活を送ってきてしまいました。
大学生になって時間がある今、小学生の旅の続きに出発したいと思います。
朝永振一郎 『量子力学』
最後はようやく理系感を出していきたいと思います。
朝永振一郎の量子力学です。
この分野、前から興味があって本当は大学で授業を取りたかったのですが、必修と被ってしまったため泣く泣く断念しました。
がっちり学ぶというよりは、楽しんでざっくり概念を捕らえられればなと思います。
「趣味は量子力学です。」って言いたい。
今日の独り言
正直こんなに読めるかはわかりませんが、読書するにはこれ以上ない機会なので、楽しんで読めればと思います。
皆さんも積ん読本を消化してみてはいかがでしょうか?
オススメの本があれば、ぜひTwitterなどで教えてくださいね。
ではでは〜